SOMPOホールディングスは17日、損害保険ジャパン、ナビタイムジャパン、LayerXとMaaS(次世代移動サービス)領域におけるブロックチェーン技術を活用した実証実験を、8月18日~9月30日にかけて、共同で実施すると発表した。同社の発表によれば、MaaS 領域において、ブロックチェーン技術を活用したサービスを消費者向けに提供する実証実験は国内初だという。
実証実験では、ナビタイムジャパンの経路検索アプリケーション「NAVITIME」および「乗換 NAVITIME」の利用者からテストモニターを募り、LayerX が有するブロックチェーン技術を活用した、保険事故発生の自動検出と保険金支払い業務自動化の技術検証を行うもよう。
「電車の運行遅延」を保険金請求事由と見立て、ブロックチェーン上で様々なプログラムを自動的に実行できる仕組みのスマートコントラクトを活用する。JR宇都宮線・高崎線・埼京線の遅延情報を自動検知し、位置情報をもとに当該遅延の影響を受けたと判定されるテストモニターに対して、保険金に見立てたデジタルクーポンを即時に自動発行、配付するとしている。また、新たな体験価値として受容されるサービスか否かを検証するため、実証実験に参加しクーポンを受け取ったテストモニターへ、満足度を問うアンケートを実施すると伝えている。
日経新聞の報道によれば、2022年の実用化を目指すようだ。