以下は、フィスコ客員アナリストの大石哲之(「ビットコイン研究所)」代表、ツイッター@bigstonebtc)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2020年9月1日に執筆

ビットコインは先週につづいてレンジ内の動き。一方Defi銘柄が相変わらずの激しい動きを見せている。暴騰のリーダーであるyearn.finance(YFI)は、Binanceで先物が始まると39600ドルをつけるなど、凄まじい動きである。ちょうど一ヶ月ほど前に配られたトークンがここまで暴騰しようとは誰も思っていなかった。yearn.finance自体は、全自動の投資信託ともいえるべきものだ。USDCなどのステーブルコインをDepositしておくと(Valut)、スマートコントラクトが自動的に利率のよいDefi市場に投資してくれて、最適なリターンが得られる。発想と、それを実現した技術はすごいが、まだリスクのあるプロダクトであり仕組みにバグが有る可能性はある。
また、yearn.finance自体の仕組みは先進的であるものの、そのガバナンストークンであるYFIとは直接の利益的な結びつきはない。ガバナンストークンはプロトコルの投票券でしかないため、ファンダメンタルを算定できない。
ここのところ国内取引所の新規上場銘柄が相次ぎ、良いことであるとおもうが、Defiトークンの上場はまだない。Defiトークンにしても、日本の取引所に上場することには旬がすぎてしまい、最後のババを引くのが日本人、Defiトークンの最終処分場が日本の取引所ということにならないように祈りたい。