日本の大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックは6日、世界初のブロックチェーンゲーム「CryptoKitties(クリプトキティーズ)」を提供するDapper Labs(ダッパー・ラボ)とNFT(ノンファンジブルトークン)プラットフォーム事業において連携を開始したと発表した。
同連携のもと、「CryptoKitties」で利用可能なNFTを2020年度内に提供開始予定のコインチェックの「NFTマーケットプレイス」において取り扱うことを検討するという。あわせて、同社が提供する次世代のゲームやデジタル資産管理に最適なブロックチェーン「Flow」との連携も検討していくとしている。
同社は、今年8月27日、ブロックチェーン上に記録されたゲームのキャラクター、美術品、不動産等のNFTを暗号資産と交換できる「NFTマーケットプレイス」の事業化について検討を開始したと発表した。2020年度内のサービス提供開始を目指し、同日より「NFTマーケットプレイス」への参加企業の募集を開始していた。
9月9日には、NFTマーケットプレイス事業において、シンガポールのEnjinと連携を開始したと発表。Enjinの提供するブロックチェーン資産発行ツール「Enjin Platform」を通じて発行された人気ゲーム「マインクラフト」で利用可能なNFTを、コインチェックのNFTマーケットプレイスで取り扱うことを目指すとしていた。
同社はNFTについて、『ブロックチェーン上に記録され、固有の値や情報を持った非代替性の権利証を示すもの』として、『現在、ゲーム産業においてはキャラクターやアイテムのNFTを暗号資産と交換できる「ブロックチェーンゲーム」と呼ばれるようなゲームが多数提供されているほか、NFTを用いた動産(コンテンツ・美術品・自動車)や不動産等の流通・売買サービス、NFTを担保としたレンディングサービスが登場している』と説明している。
「コインチェック」上に「NFTマーケットプレイス」を展開することで、顧客は、より手軽に・安全に取引できるという。また、マーケットプレイスに参加する企業には、登録ユーザー数が210万を超える「コインチェック」の顧客へアプローチする機会を提供し、次世代の価値交換の手段となる「NFT」の市場拡大を目指すと伝えている。