SBIホールディングスの100%子会社で、外国為替証拠金取引等のマーケット機能の提供・システム開発を行うSBIリクイディティ・マーケットは7日、暗号資産(仮想通貨)交換業者であるTaoTao(タオタオ)の全株式を、同日付で既存株主のZファンド1号投資事業有限責任組合(無限責任組合員:Zコーポレーション)から取得し、完全子会社化すると発表した。
SBIグループでは既に、SBI VCトレードにおいて暗号資産の取引サービスを展開しており、同事業をさらに拡大すべく検討を進めてきたという。そのような中で、TaoTao社株式の取得条件等について合意し、株式取得および完全子会社化を行ったとしている。
TaoTaoは2017年5月、「ビットアルゴ取引所東京」として設立し、同年12月に暗号資産交換業者として金融庁より登録を受けた。2018年4月にZホールディングス(旧ヤフー)の子会社Zコーポレーションが資本参加し、2019年2月に「TaoTao」に社名変更。2019年5月より取引サービスを開始している。今月5日には、世界最大規模の暗号資産取引所バイナンスとの戦略的提携に関する交渉を終了したと発表していた。
今後について、SBIリクイディティ・マーケットは「SBIグループが有する総合金融グループとしてのノウハウ・知見等の経営資源と TaoTao社がこれまで培ってきた暗号資産における顧客基盤やサービスノウハウを最大限に活用し、最新かつ安全・安心な暗号資産取引サービスを提供していく」とコメントしている。