埼玉県さいたま市の人間総合科学大学が、2020年10月1日に「ウェルネススクール」を開校し、全4講座の受講生募集を開始した。
人間総合科学大学は、医療、保健、健康、食、栄養分野のスペシャリストを育成する学校であり、ウェルネススクールは、「生き方」「働き方」「キャリア」への活かし方を学ぶ、双方向型のオンラインスクールとして開校された。
ウェルネススクールの全4講座は以下のとおり。「こころとからだを元気にするストレス科学」では、感染症に打ち勝つ方法が学べる。コロナ禍で多くの人がストレスを感じている現在、文化人類学の観点からコロナストレスの正体をさぐり、脳科学の観点から健康度や幸福度の向上にストレスが不可欠というストレスの側面も知ることができる。文化と科学の両面から、ストレスとの向き合い方や幸せになる生き方について学べる講座だ。
「はじめてのAI/データサイエンス入門」は、最近話題になっているAIやデータサイエンスを知りたい人、業務でBI(ビジネスインテリジェンス)ツールを取り入れたい人におすすめしたい。2週間でAIやデータサイエンスについての理解を深め、4ヶ月でExcelを使ったデータ分析の実務を経験し、計6ヶ月で統計学を背景にしたデータ分析について学べる講座となっている。
「やさしいコミュニケーション入門」は、人間関係をよりよくしたと思う人にプロのカウンセラーがコミュニケーションのコツを伝えるというもので、心理学を通してコミュニケーションと人間関係の基礎が学べる。自己理解を深め、自身のコミュニケーションのクセを知り、カウンセリングの技法を学ぶことで、コミュニケーションの向上を目指す講座だ。
「おいしいヘルスフード&クッキング入門」は、人間総合科学大学のヘルスフードサイエンス学科と、医療栄養の知識にもとづいた新しい調理資格「メディシェフ」を運営する日本医食促進協会のコラボによる講座だ。生活習慣病の基礎知識を知り、食生活と健康について学べるので、家庭や飲食店で美味しい健康食を作りたい人に最適だ。
人間総合科学大学では、公式YouTubeチャンネルも開設。ウェルネススクールで講義を担当する講師陣が撮影・編集を行なった授業PR動画も公開されていて、動画によって各講座の内容や雰囲気をつかむことができる。
日本では数少ないデジタル履修証明も交付
リモートワークが浸透し、いわゆる“おうち時間”が増加したことで、オンライン受講のニーズが高まっているが、ウェルネススクールもそのニーズに応えたものとなっている。履修証明制度を適用しているので、受講者は履歴書やジョブ・カードの学習歴、訓練歴に履修証明書の取得を記載することが可能。キャリア形成したい社会人や、学び直しのためのリカレント教育を受けたい社会人に最適だ。
日本ではまだ数少ない「デジタル履修証明(オープンバッジ)」の交付も行われる。オープンバッジは世界的な技術標準規格にそって発行されるデジタル証明/認証で、電子メールの署名や電子名刺に記載できるほか、SNSでの共有も可能だ。
標準履修期間は3~6ヶ月。開講時期は2020年10月1日~2021年3月31日。受講料は1講座につき5万~8万円(別途、システム管理・維持費1万円も必要)。申し込み期間は2020年10月1日~11月30日で、公式HPから申し込める。