こちらの『レディーミツコ』(大和和紀著/1977年刊)は、明治時代にオーストリア=ハンガリー帝国の貴族に嫁いだ日本人、クーデンホーフ光子の生涯を描いたコミックスです。

実はゆがわら風雅の建物はもともと「三枡屋」という旅館だったのですが、その三枡屋の初代女将がクーデンホーフ光子の姪だったそう。歴史を感じるエピソードですね。

お席では窓から日本庭園を眺めながら、コーヒーや紅茶を片手におしゃべりや読書を楽しめます。

コーヒーや紅茶はセルフサービスで無料です。キャビネットから好みのカップを選んで使えます。

カフェ&ライブラリー「牡丹」のオープンは15時~18時と21時30分~翌10時で、フリードリンクの提供は15時~18時と翌6時~10時まで。

掃き出し窓の外には下駄が用意されており、お庭の散策ができます。三枡屋時代からこのお庭の池に棲んでいる鯉が出迎えてくれますよ。

浴衣に和傘を差して歩けばなんともノスタルジックな気分に。このお庭は何十年も前から湯河原に訪れる旅人たちの目を楽しませてきたのでしょう。

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