ギャラリーミマスヤでは、旧施設「三枡屋」の歴史や由来を紹介するとともに、”カサブランカの宿”として名を馳せた三枡屋にちなみ、映画『カサブランカ』を上映しています。

先ほどクーデンホーフ光子の姪が三枡屋の初代女将だったと説明しましたが、実はその光子の次男リヒャルトは映画『カサブランカ』の題材となった人物。過去と現代がつながるようなお話です。

三枡屋がゆがわら風雅として生まれ変わっても、建物や家具、お庭とともに、歴史や文化もきちんと受け継がれ、大切にされているのが伝わってきました。

別館から新館へ通じる廊下には「花鳥風月」をテーマにした歌川広重の浮世絵が飾られています。回廊にある贅沢な欄間も一見の価値ありです。

広重花鳥大短冊撰より「月夜桃に燕」「白梅に寿帯鳥」「菖蒲に白鷺」など。人間国宝の岩野氏が漉いた和紙に再現された浮世絵を間近で見られます。

夕食

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