「赤のれん」は神戸三宮と元町の中間地点に位置します。創業明治39年の老舗で、極上の神戸牛ステーキや牛しゃぶ、すき焼きなどを、雰囲気のある和の空間でいただくことができることで有名です。

神戸牛というと値が張るイメージがあり、特別なお祝い事のとき以外はなかなか食べる機会がないかもしれませんが、その常識を覆すのが「赤のれん」なのです。「赤のれん」の魅力は、上質な最高級の肉を手の届く価格で楽しめること。特に、コスパ最高で写真映えするといま話題となっているのが、ランチ限定メニューの和牛ひつまぶしなのです。

「赤のれん」のランチタイムは11時半から15時までですが、開店の11時半を過ぎると、すぐに客席が埋まってしまうほどの大盛況となります。日替わり定食や和牛すき焼き膳、和牛網焼き膳などのこだわりのメニューがありますが、ほとんどの人のお目当ては、数量限定、ランチタイム限定の「特選黒毛和牛ひつまぶし膳」です。

注文してから約10分。テーブルに運ばれてきたのは、手の平いっぱいの大きなサイズの碗に盛り付けられたひつまぶしです。重ねるように白米の上に敷きつめられた牛肉のボリュームと輝くようなツヤ感に、食べる前から圧倒されます。

芸術作品のような美しい形を崩すのがもったいないほどですが、白米が温かいうちにいただきましょう。まずは口どけのまろやかな肉の食感を味わいます。あらかじめかけられている老舗特製の秘伝のタレの味わいも、肉を嚙むたびにふわっと口の中に広がります。

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