様々なショートムービーを楽しむことができる「品川国際映画祭」が、3月7日(月)より開催された。オンラインでの2年ぶりの開催となった。

品川国際映画祭は厳選された世界各国のショートムービーを上映する映画祭だ。例年は品川インターシティに施設された屋外シアターで実施されていたが、コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、今回はオンラインでの開催が選択された。

同日、映画祭の幕を開くオープニングセレモニーが品川インターシティにて行なわれ、主催の日鉄興和不動産株式会社の今泉泰彦社長、俳優の磯村勇斗さん、井桁弘恵さんが登壇。

井桁さんは日鉄興和不動産のイメージキャラクターを務めていて、過去に開催された品川国際映画祭のオープニングセレモニーにもゲストとして参加している。

前回の出演からの2年半という期間について聞かれた井桁さんは「あっという間でしたね」と語った。前回の出演時に“自分の1年を表わす漢字”を聞かれた井桁さんは出演作『仮面ライダーゼロワン』の変身と絡めて「変」と回答したが、「2年半経っても(自分の人生を表わす漢字は)「変化」の「変」だなと思います。それぐらい、この2年半はいろんな挑戦をさせていただいて、生活や仕事に変化を感じました」と答えた。

短編映画には作り手の思いがストレートに表れる

オープニングセレモニー内では磯村さんのトークショーも行なわれた。磯村さんはドラマ『青天を衝け』、映画『東京リベンジャーズ』といった作品での活躍で知られるが、短編映画『機械仕掛けの君』を監督するなど、映像クリエイターとしての一面も持っている。

『機械仕掛けの君』は、3月7日(月)の初日限定で品川国際映画祭で特別に上映された。アンドロイドが進化した近未来社会を舞台にしたSF作品で、現在、WOWOWオンデマンドで配信中だ。

自身も短編を監督した磯村さんは、その魅力について「ショートフィルムからは作り手の“こう撮りたいんだ”という思いがストレートに伝わってきます。だからテーマ性も大事になってきますし、どうやって見る人を楽しませるかっていう遊び心も伝わってくるんです」と語った。

今回の上映作では、磯村さんは印象深かったものとして台湾の2006年の作品『メイ』の名前を挙げた。「VHSっぽい画質だったり、ちょっと今の時代とは違う古い感じも残っています。台湾の文化も分かるし、恋のウズウズする距離感を絵の構図でうまく表現していたり、自分の中ですごく好きな作品でした」とその魅力を語った。

映画だけでなく音楽ライブや学生のパフォーマンスも

品川国際映画祭の開催期間は3月7日(月)~12日(土)。7日(月)19時から12日(土)24時まで、上映作品をオンデマンド再生で視聴できる。

上映作品は全21作で、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」が厳選したもの。「世界の今セレクション」や、3月8日(火)の国際女性デーに合わせた「ハッピーウーマンセレクション」「水辺の街での物語セレクション」「新たな一歩セレクション」などの8つのカテゴリーに合わせた短編が配信される。

映画上映の他、音楽ライブや学生のパフォーマンスも披露される。音楽ライブの出演アーティストは、Otoji+Ray、notremusica orchestra、NAOITO。学生のパフォーマンスは港区立港南中学校などと連携したもので、吹奏楽部、なぎなた部、ダンス部などのパフォーマンスが公開される。音楽ライブもパフォーマンスも、7日(月)19時から12日(土)24時までオンデマンド再生で視聴できる。

映画、ライブ、パフォーマンスは、品川国際映画祭の公式サイトで見られる(http://www.shinagawa-cinema.com/)。磯村さんのトークショー、3月8日(火)に行なわれた映画監督・立山芽衣子さんのトークショーとヴァイオリニスト竜馬さんのライブの模様もこちらで配信される。配信はすべて無料となっているので、ぜひサイトにアクセスしてチェックしてほしい。