ネット掲示板「2ちゃんねる」開設者で実業家の「ひろゆき」こと西村博之氏(45)と元新潟県知事の米山隆一衆院議員(55)が11日、安倍晋三元首相の国葬をめぐる論争をツイッター上で繰り広げ、お互いの道徳観をめぐる場外乱闘にまで発展している。

ことの発端は、ひろゆき氏が10日早朝に更新したツイッターだった。立憲民主党の辻元清美参議院議員(62)と蓮舫参議員議員(54)がツイッター上にて『国葬儀委員長 内閣総理大臣 岸田文雄』名義の案内状をアップしたうえで「欠席します」と表明したことに対し、「人の葬式に行かない人は、黙って行かなければいいだけです。『行きません』とわざわざ言う必要はないと思います。遺族と参列者に失礼です。」と私見を述べ、そのうえでひろゆき氏は「葬式に行かない人に『行くべきだ』という人は野暮です。弔意を表す、表さない、表し方は、個人の自由です。強制されたものは本心からの弔意ではないです。」と続けた。

これに対し、一部のユーザーから「確かにそうだけど、葬式じゃないのよ国葬儀は」「国葬と葬式ごっちゃはひろゆきらしくない」といったリプライがあり、ひろゆき氏がこうした意見に「『国葬は葬式ではない』と、言ってる人がいますが、外賓はState Funeralとして招待されます。海外から見れば葬式です。『国葬に反対だけど、葬式は静かに見守る』という大人の対応をすべきかと。安倍氏の国葬に反対という意思表示は表現の自由で守られるべきですが、葬式で集まって騒ぐのは不道徳。」と反論した。

すると、これに突如として米山氏が参戦し「①個人のお葬式における感覚を、国葬儀(State Funeral)に適用するのはおかしいと言うことです。②まあこの方の道徳は道徳で勝手ですが、他人に押し付けることでは有りません。③いつからこの方、道徳の先生になったんでしたっけ?」と疑問を投げかける展開に。

米山氏にいきなり道徳観を問われたひろゆき氏だったが、間髪入れず「女子大生と複数回の援助交際をして毎回3万円を渡してた米山隆一さんよりはまともだと思ってますー。」とバッサリ。米山氏といえば新潟県知事時代の18年、出会い系サイト『ハッピーメール』を通じて知り合った女子大生との“援助交際疑惑”を週刊誌に報じられて知事を辞職したことが記憶に新しいが、国葬をめぐる論争に自分から“道徳”を持ち出したことで余計な過去を掘り返されてしまった格好だ。

米山氏は気丈に「ああ、そうですか。それにしても、『論破王』の華麗な論破テクニックには恐れ入ります。」と返すも、ひろゆき氏は「援助交際やってる人が『道徳を押し付けるな』とかいうのが片腹痛すぎてしまって、すいません。」と追撃。米山氏が「いくらでも片腹痛めてください。あなたが『国葬』については何も反論できないことはよく分かりましたから。」と論点を“国葬”に戻そうとするも、ひろゆき氏に「国葬に税金を使うのが良くないなら、税金から出てる給料で援助交際をしてた米山さんは良くないですよね。主張に一貫性がない人が、道徳まで語りだしたので頭がおかしくなったのかと思って笑ってしまいました。すいません。」とダメ押しした。

ツイッター上で始まったひろゆき氏と米山氏の“道徳バトル”は注目を集め、「この討論おもろすぎ」「援助交際をしてたという事実さえなければこうはならなかったのにw」「これ以上打たれると危ないのでタオルを投入します... ひろゆきさんのTKO勝ちということで...(新潟県民)」「その辺で勘弁してあげてください」「国葬についての反論にはなっていないですよ。議論のすり替えですね」「税金の使いみちと、税金からもらった給料の使いみちの話は同じ次元の話か?」「まあひろゆきさんも道徳語るのどうかと思いますけどね」など、さまざまな意見が寄せられていた。