自民党の村上誠一郎元行政改革担当相(70)が20日、安倍晋三元首相の国葬について党本部で記者団の質問に答え、「最初から反対だし、出るつもりもない」と述べ、欠席する考えを明らかにしたこと報じた時事ドットコムの記事がツイッターでトレンド入りして物議を醸している。

欠席の理由として村上氏は、安倍元首相の政権運営が「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と批判したという。この一報はすぐにSNS上で注目を集め、これを報じた記事のリプ欄には「党内からド正論ですね。驚きました」「さすが村上水軍の末裔」「海賊の村上水軍の子孫に国賊呼ばわりされるってのもなかなかやな」「安倍さんを国賊は言い過ぎ」「好きにすれば…離党した方がよい」など、さまざまな意見が寄せられている。

村上氏は、戦国時代に瀬戸内海を支配し織田信長方の水軍を負かしたこともある村上水軍の末裔として知られ、かねてより“安倍政治”に批判的な立場を取っていた。第二次安倍政権から菅義偉政権にまたがる期間は、関連法案や政権運営の問題点などを度々メディアで指摘し、特定秘密保護法や集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法の国会採決では賛成票を投じていなかった。