国民の間でも賛否が分かれている安倍晋三元首相の国葬が目前に迫る24日、ツイッター上で「安倍氏国葬の入札」が政治のトレンドワードとして急浮上している。

これはNEWSポストセブンが23日に報じた「【入手】安倍氏国葬の入札に出来レース疑惑 受注した日テレ系1社しか応募できない「条件」だった 44枚の入札説明書で判明」が話題になっていることによるもの。

27日に日本武道館で営まれる安倍元首相の国葬の企画演出を一般競争入札で落札したのは唯一入札があった大手イベント会社「ムラヤマ」で、同社は安倍政権時代に首相主催の「桜を見る会」を5年連続で落札、2017~2019年の会では、入札前に同社と内閣府の担当者が打ち合わせしていたことが発覚し、野党から「官製談合」と追及された経緯がある。同記事では今回の安倍氏国葬についても「国葬の入札が1社だけだったのは、官邸が応募条件に当てはまるのがムラヤマだけになるように入札条件を整えたからだと言われている」と大手紙政治部記者の言葉とともに、入札説明書と関連資料を検証し、安倍氏国葬の入札に出来レース疑惑があることを報じている。

安倍元首相の国葬にかかる経費は全額国費で賄われ、政府が16億6000万円と公表した国葬予算のうち、会場設営費(約2億5000万円)の大部分が企画演出を請け負うムラヤマに支払われる予定だという。

直近の報道各社の世論調査では国葬反対派が急増し、時事通信の全国世論調査(9月9・12日)では反対は51.9%で賛成は25.3%。毎日新聞(9月17・18日)では、反対は62%で賛成は27%。日経新聞(9月16・18日)でも反対が60%で賛成は33%。産経新聞(9月17・18日)も反対62.3%で賛成31.5%といずれも「国葬反対」が賛成を大きく上回るいう結果になっている。

こうした世論を反映してか、SNS上には「安倍氏国葬の入札に出来レース疑惑」と報じる記事に反応する声は多く、「加計の時の京産大を外すための条件を思い出したわw本当に自民党、腐りきってるわなw」「おいおい。こりゃあ、岸田政権、終わったな」「これもまた国民をばかにしている」「安倍さんの国葬も汚職だったということです」「むしろ当然だろ。無実績の企業にいきなりさせれる仕事じゃない」「これ批判してる人は馬鹿すぎないか?準備期間が十分な案件であればともかく、準備期間が短い案件あらこういう条件が入るのは普通だろう」など、さまざまな意見が寄せられていた。