10月17日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)に元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が出演。昭恵夫人(67)が喪主を務めた安倍晋三元首相(享年67)の県民葬についてのコメントを求められた際、戦争につなげる発言をし「デリカシーがない」「マジで意味がわからない」と批判の声が集まっている。

番組では、今月15日に安倍元首相の地元・山口県が主催し開かれた安倍元首相の県民葬を特集。喪主としてあいさつした昭恵夫人の「7月8日にあのような形で命を絶ちまして今日で百が日を迎えました。信じられないような思いの中で日々が過ぎていき、それでも四十九日を迎え、先日は武道館で立派な国葬義を挙行していただき、だんだんと私も実感が湧いてきて本当に亡くなってしまったんだなと寂しさが増してきているような」とのコメントを紹介。 今後は、安倍元首相の地元・山口県で「地域のために何かしら活動していきたいなと思っている」とも語った。

これについて、司会の谷原章介(50)から「長い間一緒に過ごした連れ合いを失うそのつらさ、さみしさってありますよね」と話を向けられた橋下氏は、「特に安倍さん、意志を持った政治家ですから、全国民、本当に賛否分れて反対の声も物凄いですよね。その時にやっぱり安倍さんは昭恵さんの力もあって戦うことができたというか、本当に戦友ですからね。昭恵さんにとっても安倍さんは戦友で、パートナーというか、その方が亡くなったということは、これはとてつもなく大きな心へのダメージというか」とコメント。

そのうえで「ただ、ちょっと戦争につなげるのはあれだけど……」と切り出すと、「安倍さん亡くなられて確かに昭恵さん、これだけ悲しいけど、戦争で命に落とす場合にみんなそれぞれの家庭ってそうなんですよね」と発言。

そして「だから僕はいろんな国際秩序を守る、いろんな理由があるけれども、やっぱり1人失うってことは家族がこれだけの悲しみになるってこともちゃんと認識してね、国際秩序や政治だってことをいろいろ語らなきゃいけないなと思います」と続けた。

これに視聴者からは「なんで戦争を持ち出したの?」「県民葬の昭恵さんについてコメント求められたのに『戦争で亡くなるってことはこういうことなんですよ』とか言い出してマジで意味がわからなくて怖かった」「葬儀を戦争と結びつけてコメントする。デリカシーがない」「夫人に対しテレビで今言うことではない」などの批判が集まっている。

「橋下氏の頭の中にはおそらくウクライナ戦争のことがあったのでしょう。ただ、理不尽な理由で夫を亡くしたという意味では戦争で家族を失った人たちと同じですが、昭恵夫人のあいさつに対するコメントではなく、いわば難癖。ネット上では『悲しい気持ちにまで政治を持ってくるな』『相手の気持ちを慮るということを知らないのか』『どこでどう戦争とつながったんだ?』といった呆れ声も見受けられました」(政治記者)

発言が注目されやすい橋下氏。突発的な“戦争”に対するコメントは、多くの視聴者に違和感を与えてしまったようだ。