12月28日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、脅迫・名誉棄損の疑いがあるとして、警視庁がNHK党のガーシー(東谷義和)参院議員(51)に事情聴取を要請していたと報道。現在、ガーシー議員はドバイに在住しているが、NHK党の立花孝志党首(55)によると、1月か2月頃に日本に帰国し、要請に応じる意向があると言う。ガーシー議員は7月に当選して以来、「帰国すれば逮捕される」と主張し、これまで一度も国会に登院していない。
スタジオでは、立花党首が会見でガーシー議員のYouTube内での発言を「どう見ても僕もあれは脅迫だと思います」と認めたことについて、ジャーナリストの浜田敬子氏(56)が「なぜその人を比例の名簿に載せたのか?党首としてどんな風に考えているのか聞きたかった」とコメント。また、28万票を集めて国会議員になったものの、国会議員としての活動をしているのか不明のガーシー議員に対しても、「全国民を代表して国会に出席し、立法に携わるとなっているので、意思表示ができないということでどういうふうに考えるのか」と苦言を呈した。
一方で、浜田氏は「今の出席を前提とした(議員の)投票の規則がこのままでいいのか」と、国会の投票制度における課題をあげると、「例えば、育休中の議員の方とか(は)今でいうと投票ができないので、オンラインの投票を可能にしたほうがいいという議論がある」と指摘。
オンライン投票は「多様な人たちが国会で活躍しやすくするため」だと説明し、「そのほうが私は望ましいと思いますが、それを乱用したり悪用したりする人たちをどうしていくのかという議論は残ると思う」と私見を述べた。これに、リディラバ代表の安部敏樹氏(35)も「多様な人って言うと、こういう人(ガーシー議員)も多様なので全然ひとつの例なのかなと思いますけど」と賛同していた。
これに視聴者からは「全く登院しないガーシーとオンラインで参加は別の話だと思うが……」「ガーシーを理由に国会改革を論じるのはあまりにも無理筋」「育休してる国会議員とガーシーを一緒にするな」「ガーシーを多様な人にしてあげるの?」「なんでガーシーの国会欠席の話から『オンラインにすれば誰でも参加しやすい』って話に繋がるの?玉川さんいなくなるとこんなに、アホな議論になるのね」「リモートで国会出席は、出産したり、病気の議員さんには有効だけど、ますますガーシーみたいな名ばかり議員がサボるだけ」と批判的な声が集まっている。
「地方議会ではオンライン出席が認められている地方自治体もありますが、まず『国会に出席しない“正当な理由”があるのかどうか』というのがひとつのポイント。ガーシー議員の場合は、今のところ正当な理由が認められていないため、場合によっては懲罰委員会に付される可能性があります。国会の無断欠席は議員としての役割をまっとうしてないということですから、スタジオのコメンテーターたちがそこを指摘せずにオンライン投票の話にすり替えたことに疑問を抱いた視聴者は多かったようです」(政治記者)
そもそも自ら「逮捕される可能性」を感じている人物をNHK党はなぜ比例代表としてまつりあげたのか。立花党首も責任を問われる問題といえそうだ。