12月29日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で紹介された、車に装着する「布製チェーン」が視聴者の間で物議を醸している。

この日、番組では年末年始に起こる高速道路の渋滞の話題から、車に乗っている際の急な大雪への対策を紹介。その中で「緊急時の備えに簡単チェーン」として、「布製チェーン」が取り上げられた。

スタジオでは、タイヤにチェーンを付けたことがないというアシスタントの森山みなみアナウンサー(24)が実際にタイヤに布製チェーンをつけてみることに。スタジオに持ち込まれたタイヤに、森山アナがたどたどしい手つきで布製チェーンをかけていくという、シュールな映像が流れた。

収録前に2、3回ほど練習したという森山アナだが、装着自体は1分ほどで完了。「簡単なんです!」と熱弁。スタジオにリモート出演していたモータージャーナリストの竹岡圭氏(53)は、この布製チェーンを付けていれば、チェーン規制のある道路も走行できると解説し、「これ、吸水する布が使われているんですけど、さらに吸水しながら水をはじいて、さらに氷のところも繊維が張り付くみたいなの使ってるんですよ」と説明した。

また、竹岡氏によると、「意外と効きますよ」とのこと。車に積んで置く場合も場所を取らず、装着も簡単なため、「日本の道路に向けて改良されたものも増えている」と話していた。

しかし、この布製タイヤに視聴者からは、「布製チェーンは乾いた雪にしか効きません」「高速道路などの長距離に使うにゃどうかと思う」「とんでもない提案してんな。布製のチェーンなんぞ緊急時のみの使用だわ」といった困惑の声が集まっている。

「実は布製チェーンはスタックした際などの緊急脱出用としては機能しますが、長時間の走行には向いていないことで有名。水分量の多い雪の場合、『雪が張り付いて滑ってしまう』というレビューがネット上でも多く見受けられます。つまり、決まり上、チェーン規制のある道路も走れるかもしれませんが、長距離の走行に向いていない可能性が高く、こうした注意点を番組で呼びかけなかったことに疑問の声も集まっていました」(週刊誌記者)

また、森山アナの布製チェーン装着についても「見えない車体に森山アナの手や頭が幽霊のように貫通してる」「実演するなら本当の車でやらないと伝わらない」というツッコミが多かったようだ。