1月17日放送の『マツコの知らない世界』(TBS系)で、病気の治療のために神社参拝を勧めるような発言があり、視聴者から困惑の声を集めている。
問題となっているのは、神社ソムリエを名乗る佐々木優太氏(38)がプレゼンターを務めた「開運神社の世界」。佐々木氏は神社を「心のジム」だといい、「開運神社は細かい悩みにも力を発揮する」という持論を展開した。
また、番組スタッフに「細かい悩み」を聞き出し、それをまとめたフリップも登場したが、その中でMCのマツコ・デラックス(50)が反応したのは「糖尿病を治したい」と「痛風を治したい」。マツコは「同一人物ですか? 同一人物だとしたら相当深刻な状態」と苦笑いしながらツッコミを入れていた。
一方、佐々木氏によると、糖尿病を治したい場合は群馬県富岡市にある「貫前神社」がおすすめとのこと。全国的にも珍しい「下り参道」、つまり階段を下がって参拝する神社で、佐々木氏は「『数値が下がりますように』という思いで珍しい下り参道を歩き、参拝する神様が刃物の神様なので、病気との縁を断ち切っていただきたい」と紹介していた。
また、痛風を治したい場合におすすめなのは、大阪府豊中市にある「服部天神宮」とのこと。直接的に「足の神様」が謳われ、足の病気にご利益があるといわれているという。さらに、祀られているのは医薬の神・スクナヒコナのため、痛風の人にはおすすめとのことだった。
これを聞いたマツコは「じゃあまず豊中の服部天神に行って痛風が落ち着いたころに、群馬の富岡の貫前神社に行く……!」と復習していた。
しかし、この紹介に視聴者からは、「神頼みで病気が治るわけねーだろ」「行くのは病院な」「食生活改善した方が早い」という呆れ声が集まっていた。
「神社で祀っている神様への信仰心と、『この病気にはこの神社がおすすめ』と、あたかも参拝すれば病気が治るかのように勧めてしまうのはまた別の話。医療の常識から参拝で病気が治るわけがなく、一歩間違えればオカルト的で問題視される内容にもなっていました。今回の内容はマツコなり佐々木氏なり、番組側が『まずは病院に行きましょう』と注意喚起するべきで、“参拝で病気が治る”と受け取ることができる放送内容には疑問が残りました」(週刊誌記者)
神社プレゼンも行き過ぎると問題となってしまうようだ。