京都府北部にある宮津市は、日本三景「天橋立」で知られる、海の京都エリアを代表する市です。天橋立ビューランド、笠松公園、元伊勢籠神社、成相寺などのスポットもよく知られています。

宮津駅は、京都駅から電車(特急はしだて)で約2時間。せっかく訪れるなら、宮津に一泊して、伊根の舟屋で有名な伊根町や京丹後市などに足を伸ばすのも良いでしょう。

宮津らしさを満喫できる温泉旅館に泊まりたいなら、宮津市島崎にある、天橋立をのぞむ数寄屋造りの宿「茶六別館(ちゃろくべっかん)」がおすすめです。

創業300年、11代目茶谷六治が大工を伴い全国の和風建築を訪ね歩き、職人仕事の粋を結晶させたというこの宿は、随所にその意匠と技がちりばめられ、和風建築のわびさびを感じられます。

客室は、床の間や違い棚、繊細な欄間がある“書院風”の「蓬莱の間」、コブシや竹・さるすべりなど節や曲線の美しい自然木を使用した “数寄屋風”の「難波」や「砧の間」など、趣の異なる12室。

今回宿泊した「悠の間」井筒は、2階の角部屋で、広縁の窓からは天橋立が望めます。床柱に室の木の出節丸太と赤松の皮付き、楽懸はさるすべり、框、床板、敷居は桜が使われた数寄屋造りで、壁には天橋立の屏風絵が描かれているのが印象的です。

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