主室10畳、副室4畳、広縁、檜風呂があり、木造りのぬくもりに包まれてくつろげます。茶六別館には温泉大浴場があるので、多くの人がそちらを利用するのではないかと思われますが、こんなに立派な部屋風呂も備わっているのに驚きました。

茶六別館は料理旅館としても有名で、毎朝漁港から取り寄せる新鮮な海の幸や、丹後の豊かな自然の恵みをふんだんに使った季節の京風懐石が楽しめます。

「地方(郷土)」を表す『風土』、「鮮度(旬)」を表す『風味』、「盛り付け(見た目)」を表す『風景』の“三風”を重んじ、素材の持ち味を存分に活かすことにこだわっているそうです。

12月の旬の味覚懐石は、松葉蟹や地のもの三種盛り、松葉蟹真丈、こっぺ蟹の酢の物といった宮津ならではの冬の味覚を堪能できる献立でした。器や盛り付けも美しく、五感で食を楽しめます。

松葉蟹は冬季限定(11月上旬~3月下旬)。この時期にしか味わえない極上の甘みと旨味です。

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