鳩山由紀夫元首相(75)が24日、自身のツイッターを更新。衆参両院の本会議で施政方針演説を行った岸田文雄首相(65)に苦言を呈した。

岸田首相は23日の施政方針演説で、今後5年間の防衛費を総額43兆円に大幅増額することをめぐり、2027年度以降は年4兆円の追加財源が必要と説明。さらに歳出改革などでは賄えない年1兆円強については「将来世代に先送りしない」と強調し、国債発行ではなく増税によって捻出すると強調した。

岸田首相が何度も言及している増税は、政府が昨年12月にまとめた税制改正大綱に方針として盛り込んだにすぎず、実施時期も含めて確定していないが、この日の演説では既定路線であるような発言に終始した。

鳩山氏はこうした動きに反応し、ツイッターで「岸田首相は施政方針演説で再び防衛増税に関して今を生きる我々、即ち国民の責任と述べた。冗談ではない。政府が中国を敵視する米国に追随し中国脅威論を煽り、米国から時代遅れのトマホークを買わされるからだ。」と指摘したうえで「国民は米国以上に中国との貿易を大事にしたいと思っているのだ。戦争より平和に金を使え。」と持論を展開した。

鳩山氏に投稿に対しコメント欄には「鳩山先生の言われる事は理想なんだけど、現実から離れた考えとしか思えない」「この人の過去の言動行動はともかくこの主張においては全面的に認める」「増税反対は良いとして、あなたの主張は的外れ」「あなたのおっしゃる我々国民の我々って、大陸ですよね」「中国は野心満々の国ですが」「その通りだと思います!」など、さまざまな意見が寄せられていた。