2月6日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)に社会学者の古市憲寿氏(38)が出演。全国で相次いでいる連続強盗事件と「若者の貧困問題」を結びつけ、視聴者から疑問の声を集めている。

全国各地で相次いでいる連続強盗事件の実行役がSNSで集められたいわゆる「闇バイト」で募集されていたというこの問題。指示役はフィリピンの入管施設の職員にワイロを渡してスマートフォンなどを持ち込み、日本にいる実行役に指示したり、SNSで実行役を集めていたと思われる。

一方、3日には福島県いわき市の住宅で強盗殺人の疑いがある事件が発生。この事件については、一連の事件の指示役の携帯電話などがすでに押収されていて指示を送れる状況ではないことから、別のグループによる犯行と見られている。

こうした一連の事件についてMCの谷原章介(50)から防ぐ方法についての案を聞かれた古市氏は、「長期的には若者の貧困問題だと思うんですね」と指摘。「実行犯って若くてお金がない子たちが多いわけじゃないですか」と言い、「こういう犯罪に手を染めなくても、自分がしたい仕事ができるとか、もしくは報酬を得られるような仕事もっとたくさんあればわざわざ犯罪を犯すこともないと思う」と持論を展開明日。

また、古市氏は世代間の格差問題などに取り組むべきと言い、そうしないと「(闇バイト問題の)根絶というのは難しいのかなと思います」と話していた。

しかし、この発言に視聴者からは、「いや、自衛官もいただろ…」「貧困関係ないわ」「簡単に犯罪に手を染めるという精神のほうが問題では」「実行犯がお金に困ってるってのはどこ情報なの?」という声が集まっていた。

「犯罪と貧困の繋がりの問題は難しく、今回の事件の背景に若者の貧困問題があるかどうかはいまは決して断言できる状況ではありません。さらに一連の強盗事件の実行役の中には陸上自衛官もいたことから、全員が全員貧困問題に陥っていたわけでないのは確か。貧困問題が解消されるに越したことはありませんが、今回の問題と若者の貧困問題を安易に結びつけた古市に多くの疑問の声が集まってしまいました」(週刊誌記者)

古市氏の発言は少々安直過ぎたかもしれない。