2月27日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が今年の5月に「合同結婚式」を予定していると報道した。

番組が入手した最新の教団の広報誌の中で、方相逸(バンサンイル)神日本大陸会長が「本年を歩むうえでの5つのポイントを紹介します。第一は、伝道の十倍化です。十倍化は真のお母さまがお電話をくださったときに強調されたことです」と信者に呼び掛けていたことを紹介した。

鈴木エイト氏によると、日本の教団内では田中会長より上の立場で実質的な最高責任者だといい、昨年の安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件以降に減っていた教団の勧誘活動が10月ぐらいから再開をはじめ、「伝道=献金」を増やす活動が活発化しているという。

教団が献金活動に力を入れている理由のひとつが韓国の清平に教団が建設している「天苑宮」という建物。内装がまだ完成しておらず400~600億円足りないといわれているそうだ。

さらに番組では、旧統一教会が5月7日に祝福式(合同結婚式)の開催準備を進めていると紹介。全国霊感商法対策弁護士連絡会の阿部克臣弁護士によると「多数の信者が現金をもって渡韓する可能性がある」とのことで、鈴木氏も「祝福献金と別に外為法ギリギリの約100万円を持っていかせるのではないかとも指摘されている」と危惧。さらに「日本からの献金がほぼすべてですよね」ともコメントした。

一方、政府は安倍晋三襲撃事件をきっかけに旧統一教会をめぐる問題の調査を進めていたはずだが、「総理が何十件も捜査当局でつなぐって話がされてたはずですけど、その後、立件したって話がない」と指摘。

岸田首相は今月22日、統一地方選の自民党・公認推薦候補者について「統一教会との関係を未来に向けて断つという方針を徹底したい」「(教団との関係が分かったら)党の方針に従ってもらわなければならない」「(当選後に関係が分かったら)国民の皆さんから理解されるような対応を自民党としても考えていきたい」と述べているが、いずれも煮え切らないコメントとなっている。

これに鈴木氏は「統一地方選も教団関係者が出馬するであるとか陣営に入っているという情報もあるので注意深くみていきたい」とコメント。MCの宮根誠司(59)も「地方議員の関係も含めて(教団と関係があるかどうかは)明確にするのと……こうやっている間に被害者の方が増えるってのが一番(よくない)」と首をかしげていた。

視聴者からも「統一教会合同結婚式は国が止めろよ。自民党は何をモタモタしているのだ!?」「世界平和統一家庭連合は、また合同結婚式を行うという。自民党では解散命令は出さない。ふざけるな。ぞ」「教会の解散命令を自民党が引き伸ばしている。選挙までしっかりと覚えておかなけばならない」「自民党もさ、統一教会から『解散させたら全部ばらすぞ』って言われてんだよ、きっとw。だからダラダラ時間延ばししてるんだよ。合同結婚式も野放し。カルト政府…」「なんでこんな韓国反社カルトをのさばらしておくの?というのは自民党も一味だからってひどい話だよなぁ」と怒りの声があがっていた。
「報道するメディアが激減していますが、旧統一教会をめぐる金銭トラブルをまだ解決できていない被害者も多く問題は山積み。特に教団とのつながりが深い自民党は、『未来永劫 教団との関係を断つ』くらいきっぱり言ってほしいものですが、そうできないということはいまだにつながっているのではないかと勘繰ってしまいますよね」(週刊誌記者)

被害者救済を継続するとともに、自国のお金がお隣韓国に流れていかないよう早いうちに手を打ってほしいものだが、果たして政府は真剣に動くだろうか。