3月4日放送の『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系)に社会学者の古市憲寿氏(38)が出演。厳しい学校の校則を「子どもから考える力を奪う」と一刀両断した。

番組では、文部科学省の「マスクを外すことを基本とする」という方針に従いマスクを外した姿で卒業式に出席する生徒らの姿を放送。しかし、マスク着用を呼びかける学校があったりマスクをしたまま出席したりする生徒もおり、いまだ対応が分かれている状況だ。

これについて、古市氏は「結果的に良かったと思うのは、子どもの自己判断じゃないですか。だから自分で(マスクを)着けるか着けないかを決める。先生とか社会も迷っているから、本当に子どもが決めるって自分の頭で考えるきっかけとしては、結果的にいい教育効果があったんじゃないかと思う」と持論を展開。

一方で「厳しい校則についての見直しが全国的に広がっている」という特集で、いまだに「ポニーテール禁止」「下着の色は白」「体操服の下に肌着禁止」などの校則が残っている学校があると紹介されると、古市氏は「やっぱり意味のない校則って、子どもから考える力を奪うと思うんですよ」とコメント。

続けて「大人も合理的に説明できないじゃないですか。『寒い日にコート着たらいけません』とかって。従順な子どもは(校則を守ることが)できるかもしれないけど、従順な子どもってこれからの時代必要なくて、むしろ自分の頭で考えて、自分で問題を見つけて答えられるっていう生徒が必要なわけだから。時代に真っ向から逆行してる」とバッサリ。

さらに「僕が許せないのは」と切り出すと、近年まで容認されていた“体罰”について「体罰って、法律違反なんですよ。暴行罪とか。法律違反がOKなのに、校則っていう法律に全く違反してないもので子どもを締め付けるっていう矛盾したことをずっと日本はやってきた」と指摘し、「いよいよ変わるタイミングじゃないかなとは個人的には思います」と語った。

この意見に視聴者からは「校則に関しては古市さんに同感。学生の考える力を奪っていると思う。マスクの件も個人の自由かと」「30年前当時より校則より酷い校則が残ってるのは悪習を断ち切れない日本の悪いところ」「意味のない校則ほんとそう。男子の坊主!あったわ。靴下や下着が白だとかも意味わからない」と賛同の声が多く集まっていた。