4月14日放送の『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)で、動物の保護活動を行っている俳優の坂上忍(55)が、自身と動物との半生について明かし、ネット上から猛バッシングが起こっている。

現在、自宅で15匹の犬と10匹の猫とともに生活し、動物の保護施設も複数立ち上げた坂上。現在は動物の最期を看取る老犬ホームを建設しているといい、番組では保護活動につぎ込んだ私財が3億2千万円であることが明かされた。

一方、この日番組では、その背景には人生で繰り返してきた動物への裏切りがあるとして、坂上と動物との関わりについてVTRで再現された。

坂上がはじめて動物を飼ったのは小学生の頃。兄が拾ってきた猫だったというが、当時は放し飼いが当たり前で、飼って数ヶ月で交通事故で亡くなってしまったという。その後2匹の猫を拾って飼い始めるが、一匹は猫と相性の悪い父親が、粗相をしたことを理由にタンスに閉じ込めて忘れてしまい、そのままタンスで亡くなったことが明かされた。

一方、坂上自身も10代で友人から柴犬を譲り受け、「1匹だと可哀想」という理由からペットショップでもう1匹の犬を迎え入れるも、俳優の仕事が忙しく、散歩は母親に任せきり。さらに家族との折り合いが悪くなり、自分で飼い始めた犬を置いて実家を出てしまったという。

その経験から「もう動物を飼う資格はない」と感じていた坂上だが、25歳になったある日、ペットショップで20万円のコーギーが10万円に値下げしているのを見て、ショックを感じるとともに衝動買い。「ヒット」と名づけたコーギーのために一軒家まで買い、趣味の草野球にまで連れていくほど溺愛していたというが、結局酒やギャンブルに溺れ、散歩がおろそかに。

最終的にストレスからヒットが玄関先で爪から血が出るまで引っ搔くなどストレスの症状が出始めてしまい、結局ヒットは人に譲ることに。この半生を振り返るVTRで坂上は「また同じ過ちを繰り返したんです」「人としてダメです、君は。二度と動物を買わないでください、って自分に(言い聞かせた)」と話していた。

一方、現在交際している彼女が犬を可愛がっている姿を見て、「もう一度償いをさせてほしい」という思いから保護活動を始めたそう。いまでは12年間欠かさず、早朝のお散歩を複数回に分けて行っていると明かした。

しかし、この日の放送に視聴者からは「不快すぎる」「普通にクズじゃん」「美談にするのは無理がある。要約すると犬3匹飼育放棄して4匹目は最後まで飼っただけの話でしょ?」「飼育放棄した話なんてしたら今の活動応援されないよ」といった厳しい声が集まっていた。

坂上がかつて飼育放棄していたことは自身がMCを務めていた『バイキングMORE』(同)などで明かしていたものの、ここまで詳細に話したのはこれがはじめて。現在は贖罪のために行っている保護活動で好感度を上げていた坂上だが、あまりに正直すぎるエピソードに視聴者からは多くの戸惑いの声が集まってしまっていた。