株式会社八芳園が4月24日(月)に体験型記者発表会「交流文化ルネッサンス SHOWCASE」を開催した。
八芳園は東京都港区にある結婚式場の老舗。約1万2000坪の美しい日本庭園を有することでも知られる八芳園は、今年で創業80周年を迎えた。
「日本の方には心のふるさとを。海外の方には日本の文化を」という企業理念を掲げる同社は、その歴史の中でつちかってきたノウハウを活かして、日本各地の観光資源のプロデュースに乗り出すという。
発表会に登壇した、同社の井上義則取締役社長は「交流文化創造という市場を作る」と宣言。総合プロデュース企業として従来の事業以外の分野も手がけ、2025年には本館および付帯施設を交流文化創造拠点へ改修するというロードマップも発表した。
八芳園はすでに全国各地の自治体とパートナーシップ協定や包括的連携協定を結び、その自治体のプロデュース活動を行なっている。2020年にはお膝元の港区白金台にショールーム「MuSuBu」をオープンし、様々な自治体の魅力を発信している。
井上社長は壇上で「日本的価値観や美意識が、世界を魅了する」と述べ、そうした価値観や美意識といった魅力を発信するために交流文化創造を行なっていくと意気込みを語った。
八芳園のプロデュースの成果として、発表会では八芳園が連携する自治体の食材を使用した料理が振る舞われた他、「RYTHM MIX WORLD」というコンテンツも披露された。世界的に活躍するサルサバンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」のボーカルのNORAさんと阿波踊りの朱雀連がライブを行ない、ラテン音楽であるサルサと日本の阿波踊りを融合させたのだ。
食、エンタメ、文化など様々な分野で日本各地の魅力を引き出す観光プロデュース事業を手がけていく八芳園。これまでの婚礼事業にも力を入れながら、それに並ぶ事業の柱にしたいとの意気込みが感じられた。
交流文化創造拠点へとリニューアルする本館および付帯施設は、2025年10月にオープンの予定だ。