5月1日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に、テレビ朝日報道局員の玉川徹氏(60)がコメンテーターとして出演し、ウクライナの“クリミア奪還”の動きについて言及し賛否の声を集めている。
番組では、ウクライナのゼレンスキー大統領(45)が北欧メディアのインタビューで「クリミア半島を奪還する。戦争は何十年も続く可能性がある」と示唆し「奪還成功のためには、さらなる欧米の武器支援が必要。第3次世界大戦のリスクを高めるより、今、ウクライナを支援するほうが安上がりだ」と訴えたことを紹介した。
これについて玉川氏は「ウクライナの大統領が(戦争が)何十年も続くって、今戦地になってるところにいるウクライナの国民は地獄ですよ」「それを大統領が『(まだ)何十年も(続く)』って言うってことについて、僕はものすごく複雑な思いを持ちますね」と告白。
続けて「正義はウクライナにあるんだと思いますよ。自由のために戦うのも美しいことだと思う。しかし、犠牲になってるのは国民ですよね」と持論を語ると、ロシア軍についても「徴兵に関しても、自動的に徴兵がはじまるような形になる、と。ロシアの国民だってもう不幸以外の何物でもない」と指摘したうえで「領土の問題が絡むと人間は本能的に戦ってしまうものだってあるんだけど、ここはなんとかしてでも1回(戦争を)止めるというのを、世界中の武力と知恵でやらなきゃいけないんじゃないかと思う」と持論を展開した。
これに視聴者からは「玉川さんに同意する。国のトップが戦争は数十年続くとか言っていいのかと思う」「ウクライナ/ロシア戦争に対するスタンスは玉川氏の言っていることが正しいだろう」と賛同の声があがる一方で、「玉川氏はきっとC国が攻めてきたら、本土の国民が犠牲になるから沖縄くらい諦めろっていうスタンス取るんだろうな」「また玉川さんの綺麗事だらけの意味不明コメント」「解決策のない理想論でまるで他人事」「ウクライナがやってるのは領土の防衛戦だよ。もしかしたら玉川さんは日本が攻め込まれた時に防衛戦をせずにすぐに降伏しろって言うのかな?」と反論の声もあがるなど賛否の声を集めている。
どこの国・国民においても「戦争が地獄」というのは当たり前だが、理想論ばかり並び立てて具体策のない玉川氏の意見には、違和感を覚えた人が少なくなかったようだ。