7月3日放送の『ひるおび』(TBS系)に落語家の立川志らく(59)が出演。マイナンバーカードをめぐる河野太郎デジタル相(60)の発言に対して苦言を呈し視聴者から賛否両論を集めている。

 問題となっているのは、河野氏が2日に出演した『日曜討論』(NHK総合)での発言。マイナンバーカード普及には制度に対する国民の理解が不可欠だとする議論の中で、河野氏は「同じ名前を付けたものですから、マイナンバー制度とマイナンバーカードというものが、かなり世の中で混乱してしまっていている」とし、「次の更新でマイナンバーカードという名前をやめた方がいいのではないかと私は個人的に思っているんですが」と、“マイナンバーカード”の名称変更の可能性について言及していた。

 この発言に志らくは、「マイナンバーカードは知らない人はいないわけだから、名称変えたらさらにパニックになるんじゃないですか」と苦言。

 さらに志らくは、「河野大臣も『国民に浸透してない』って、我々のせいにされてもね……」と戸惑いを明かし、「ちゃんと懇切に説明しないと」とデジタル相としての仕事を求めていた。

 この発言にネット上からは、「今さら名前変更など論外」「もう国民に広くこの名前で知れ渡り定着している以上、今更無理やり変えたところでわかりやすい通称として残り続けるでしょ」「本当に志らく師匠の言う通り。国民のせいにされても困る」という賛同の声が集まることに。

 しかし、「マイナカードに関する不安をいたずらに煽って正確な情報を報道しようとしないメディアには一定の責任がある」「26年にマイナカードを全面的に刷新するからその時に名称を変更したらというだけの事だと思うんだけど...?」「私もマイナンバー制度とマイナンバーカードは全く別物なのに、"マイナンバーカード"と命名されているのは、国民の誤解の元だと思います」という否定的な声も寄せられていた。

「マイナンバーカードは、マイナンバーや顔写真、氏名、生年月日などが記載されたICチップつきのカードのことで、取得は任意。しかし、このところ発生する行政の紐づけミスなどで返納が増えていることも報じられていますが、返納しても割り振られているマイナンバー(個人番号)は消えることはありません。

 さらにいえば、個人が持っているマイナンバーカードは個人認証に使うもので、そこに税金や年金などに関する情報は入っていません。そこを誤解している人のための河野大臣の改名案でしたが、その発言に賛否が集まったように、志らくによる批判にも賛否が寄せられたようです」(政治記者)

 なお、この改名案について松野博一官房長官(60)は3日の定例会見で「検討していない」と否定している。