どんな居酒屋にもそのお店に通う人々の思いが重なり、そしてそのたくさんの思いはそれぞれの居酒屋が醸しだす独特の雰囲気となっていく。それゆえ、日本各地に多く人々を虜にする居酒屋がキラ星のごとく数多存在しているのだ。

例えば、あの吉田類も絶賛する大衆酒場、東京・江東区南砂町の「山城屋酒場」に、新潟の郷土料理からラーメンや洋食まで味わえる新潟市・古町の老舗居酒屋「喜ぐち(きぐち)」北海道随一の日本酒の品揃えと美味しいツマミのお店札幌市北区「味百仙(あじひゃくせん)」、食い倒れの町大阪では、鴨の焼き鳥が味わえる「とり平」、そしてあの開高健も愛したクジラのおでんが楽しめるたこ梅、さらには名古屋にいったら絶対に行っておきたい居酒屋「歓酒亭 大安(かんしゅてい だいやす)」などなど、数え上げればキリがない。

そんな全国にある美味しい居酒屋の中から、今回は、大阪が誇る最高の居酒屋をご紹介したい。

お店の名前は「スタンドアサヒ」。

・1935年(昭和10年)創業の老舗居酒屋、それが「スタンドアサヒ」
こちらのお店は日本の終戦よりも10年前、1935年(昭和10年)に創業した居酒屋。

1935年(昭和10年)と言えば、絹の代わりとして研究開発が続けられていたナイロンがデュポン社によって発明され、日本でもシャープや富士通、松下電器製作所など、多くの産業が勃興していた時代。

そんな新しい産業が勃興していた時代に生まれたお店は、第二次世界大戦を経て、さらにコロナの時代も乗り越え、今なお、多くの人々に幸せな居酒屋時間を提供し続けている。

・素晴らしい丁寧な酒の肴

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