季節が限られますが、長生館創業当時より伝わるソウルフードともいえる「鯉のあらい」や「猪肉のぼたん鍋」「川魚の塩焼き」は、ぜひとも味わってみてください。地酒やクラフトビールなどもそろっています。

朝食は、レストラン(または広間)で、朝の時間帯でまだ静かな荒川・長瀞渓谷を眺めつつ、地元食材を生かした和定食をいただけます。セルフサービスのコーヒーも用意されていました。

国指定名勝「長瀞渓谷・岩畳」

長瀞は、旧親鼻(おやはな)橋から旧高砂橋までの荒川の両岸が国指定の名勝天然記念物になっています。なかでも、長生館のすぐ目の前に広がる長瀞渓谷・岩畳は有名です。

この岩畳は、約8,500万年~約6,600万年前(中生代白亜紀)、秩父帯や四万十帯の岩石の一部がプレートとともに地下深く引きずり込まれてできた結晶片岩が荒川の流れによって侵食されてできた河成段丘で、岩盤がむき出しになっているのが特徴です。

地下深くでつくられた岩石を地表で観察できるため、地質学上も貴重で、「地球の窓」と呼ばれています。ぜひこの岩畳の上を歩いて、圧倒的な地球のエネルギーを肌で感じてみてください。

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