ハーナウの郊外には、フィリップスルーエ宮殿(Schloss Philippsruhe)というバロック様式の建築があります。色とりどりの花が咲く美しい庭園を歩けば、まるで童話の世界に迷い込んだよう。

1701年から1712年にかけて建てられたフィリップスルーエ宮殿は、ドイツで初めてフレンチバロックの影響を受けた城の一つです。1984年に焼失したものの、その後再建され、現在は歴史博物館として公開されています。

広間の装飾や調度品がとても美しく、うっとりしてしまうほど。そのロマンティックな雰囲気から結婚式場としてもよく使われているそうです。挙式だけでなく、ここで入籍までできるのだとか。

別の部屋にはグリム童話やグリム一家についての展示があり、ヤーコプ・グリムが実際に使用した豚革のかばんや外套などを見ることができます。

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