岐阜提灯は約270年前(宝暦年間1750年頃)に岐阜の御提灯屋十蔵が作成したのが始まりとされ、近くに原材料の和紙や竹が豊富にあったことから発展しました。現在のような特徴を備えた提灯は、天保年間の1830年頃にはかなり普及したといわれており、今日でもお盆用や納涼用に広く使用されています。

岐阜提灯は球形か卵型の清楚な形で、細工が精巧かつ火袋(ひぶくろ)の彩色絵が優雅秀麗です。特に、骨(竹ひご)が細く、極めて薄い紙に花鳥、風景、人物等の絵が描かれています。

岐阜市小熊町にあるオゼキは、岐阜提灯や盆提灯など各種提灯の製造と販売を行う会社です。明治初め、初代尾関次七が伝来の荒物雑貨小売りの兼業として、提灯の販売のほかに製造を開始。岐阜提灯における新たな価値を絶えず提案し続け、デザインや発明に関する賞も数回受賞しています。

特別に、職人さんたちが分業制で提灯をつくっている作業場を見学させていただきました。

次ページ