実は日本には、現在おおよそ1000ものメーカーが全国各地に存在している。和歌山県の湯浅を発祥とする醤油は日本各地でそれぞれ独自の進化を遂げ、現在の我々は、日本各地で綺羅星の如く光り輝く美味しい個性豊かな醤油を味わえているのだ。

考えてもみてほしい。九州の甘い醤油を使って作られた煮物と、関東のキリッとした濃口醤油を使って作られた煮物とでは味わいが全く異なる。同じレシピで作ったとしても全く異なる味わいの料理が出来上がる、まさに醤油は日本人の歴史が生み出した、世界に誇る調味料なのだ。

少し話が逸れてしまったが、全国に存在する1000もの醤油の中において、醤油の五大産地と言われる場所が存在しており、その1つに数えられるのが金沢の大野醤油。

江戸時代、前田利常によって醤油醸造が奨励され大野町で始まった醤油作りは、北前船を利用した販路拡大と原料の調達力によって大きく成長し、最盛期には60ものメーカーがひしめき合っていたほど。そんな大野醤油の味わいの特徴は「うまくち」。まろやかでコクがあり、甘みがある醤油、それが金沢が誇る大野醤油の素晴らしさなのだ。

少し醤油の話が長くなってしまったが、そんな大野醤油の味わいを堪能できるラーメンこそ、今回ご紹介する「万味(まんみ)」のラーメンだ。

メニューはいろいろあるが、やはり、中華そばをオーダーしたい。

ラーメンが提供されると、まずは香しい大野醤油の香りを堪能してほしい。

そしてスープを味わってもらいたい。

次ページ