■TOKIOが米を作る「田んぼ」で意外な事実が判明

福島市A地区。ここは放射能問題で最初の浪江町・DASH村が立ち入り禁止になって以降、TOKIOの5人が何度も足を運び、「男米」や「ふくおとこ」を作ってきた場所だ。彼らが実際に作業をやっていた田んぼを発見した。同地区周辺に住む農家男性・小川さん(仮名)が、TOKIOと町のかかわりを話してくれた。

「ここがTOKIOの5人が農作業していた『田んぼ』に間違いないです。とはいえ、TOKIOのメンバーはいつもこっそりやって来て、人知れず撮影して帰る。だから町の人たちとは全く交流はないんですよ」

ーーではなぜこの場所で?

「田んぼの裏に住む人物が、もう亡くなったSさんから引き継いで農業指導をしている関係でしょう」

ーーテレビでは地元の方との交流がウリの一つだったようですが。

「番組のスタッフが、ミーハーな中高生とか、地元の人たちが集まるのを遠ざけて、キッチリ線引きをしています。だから我々は遠くから見て『ああ、やってるなあ。あれがTOKIOか』って感じ。声をかけたことも、かけられたことも一度もありません。それはほかの多くの住人も同じはずです」

ーー山口の一件で、福島とTOKIOの絆が切れてしまうのではと心配する人は多い。

「やったことがやったこと、自業自得。迷惑をかけた女性に償いをしなさい。でも、その上で許してもらえず、仕事ができなくなった時は福島に戻ってくればいい。テレビを抜きにして、美味しい米を一緒に作ろうよと。福島の人はTOKIOのことを県民単位で応援している。それはほとんど触れ合いがない私のような人間でも、そうなんですよ。今でも感謝の思いしかない」

福島県の公共の場から一斉に剥がされたTOKIOのポスター。これで本当にTOKIOとフクシマの絆は途切れてしまうのか。TOKIOが日本中を敵に回しながら、福島県の味方になり、いつ晴れるともしれぬ風評被害がなくなる日を待ったように。同じ思いでTOKIOを応援する地元住民の声があった。山口がTOKIOとともに福島の地を訪れる日は来るのか。それは事件を起こした山口が今後どのように反省の態度を示していくかにかかっている。

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