もちろん、永田氏側にも言い分はあるでしょうし、口頭弁論で双方主張をする中で事実関係はより明確に分かっていくものと思います。

しかしながら、筆者のような子供を持つ親として、重い主張もあります。Aさん代理人はピクシブ社監査役に対して送った内容証明の中で「この事件(18年1月6日、7日)以降、依頼人(Aさん)はショックから立ち直れず、食事や睡眠を満足に摂ることもできず、体重はわずか10日で4kgも落ちてしまいました。また、1月13日及び14日に実施された大学入試センター試験では、1月13日に永田氏から来たLINEを読んでフラッシュバックして嘔吐してしまい、受験をすることができませんでした」と悲惨な状況を書き綴っています。もしも、我が子が夢を実現するために頑張っていたところを正面から踏みにじられ、心身ともに厳しい状態に追い込まれることがあるのだとすれば、たとえ相手が誰であろうと声を枯らして戦いに臨みたいと思う気持ちは誰しもが持ちうると思うのです。巷では「 #MeToo 」運動も出てきている中で、被害に遭って泣き寝入りをせずきちんと大声を上げることは大事なことです。

「虹コン」においては、Aさん以外にも永田氏からの性的嫌がらせを受けたと訴え出る動きがあるようで、Aさんの紛争を知った関係者が本件とは別に並行して警視庁に相談に行くなどの動きが出てきています。当時のピクシブプロダクション社での京都アイドル随伴旅行や金欠アイドルによる訪問全身マッサージなどが横行していたのだとするならば、永田氏の側も、名誉棄損裁判以前にやるべきことがあるのではないかと強く感じる次第です。