ビットコイン(BTC)は、昨日107万円台まで高騰したが、その後急落。本日午後12時頃には100万円を割り込みそうになるも、踏みとどまり102万円前後を推移している。現在の取引価格は101万9498円で前日から2.16%下落した。

イーサリアム(ETH)は8万2758円で、前日から2.86%下落。ビットコインキャッシュ(BCH)は17万7943円で4.44%下落。リップルは(XRP)89.45円と前日から4.81%下落した。

仮想通貨市場は、ゴールデンウィーク中、ゴールドマン・サックスが仮想通貨取引の参入を発表するなどの好材料でビットコイン、主要アルトコインともに上昇ムードとなったが、昨日から落ち着き始め、小幅安ながら下落傾向となっている。4月30日以来、この1週間でビットコインは98万円から107万円のレンジ相場で取引されている。

この日、注目すべきニュースは、日本経済新聞が報じた金融庁の仮想通貨業者への規制強化だろう。短期的には市場の勢いが減速する可能性も懸念されるが、銀行や証券会社のように世間から一般的に認知され、市場規模の拡大を目指すには、金融庁が仮想通貨産業に本腰を入れ始めたことを好材料と見る向きも多い。

仮想通貨、金融庁が育成路線転換 交換業の審査厳しく:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30139290V00C18A5SHA000/

また、本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち、9割以上の通貨が下落か、小幅安での横ばいなど総じて下落相場となった。

この日も、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額87位のビットコインダーク(BTCD)だった。伸び率は39.42%を記録した。取引価格は1BTCD=1万9080円となっている。

ビットコインダークは、匿名性が高く、また分散型取引を可能にするプラットフォームを構築している暗号通貨だ。匿名での送金のしやすさを向上させることを目的に開発された。「ビットコイン」の冠が付いているが、ビットコインからハードフォークしたものではなく独自の通貨だ。

また、大手取引所のバイナンスでもっとも大きな伸びを示しているのは、時価総額72位のファンフェア(FUN)だ。伸び率は19.24%、取引価格は1FUN=6.43円となっている。

ファンフェアはブロックチェーンの技術を使って透明性の高い安全なカジノゲームを提供するために開発された通貨。分散型のオープンソースとイーサリアムのスマートコントラクトを応用することでゲームの公平性も提供でき、誰でも簡単にカジノも運営できるのが特徴だ。

ビットコインは連休明けの本日はやや失速気味の値動き。主要アルトコインも含め全体的に調整の気配をうかがわせる相場となった。