葉を踏んでしまうと再生するのは難しく、光合成ができなくなり枯れてしまいます。くれぐれもフットパスを外れてブルーベルを踏まないようウェブサイトやビジターセンターで呼びかけられていますが、残念ながら写真撮影を目的にブルーベルを踏みつけながら群生地に足を踏み入れる人の姿が後を絶ちません。
そんなイングリッシュ・ブルーベルを凌駕する勢いで生息域を広げているのが、生命力の強い「スパニッシュ・ブルーベル(Spanish Bluebell)」またはスパニッシュとイングリッシュの交配によるハイブリッド型のブルーベルです。
イングリッシュ・ブルーベルの商取引が禁止されているので当然といえますが、民家の庭先などに人によって植えられているのはほぼスパニッシュ・ブルーベルです。
見分け方は簡単。垂れ下がった茎に筒型の花をつけるイングリッシュに対し、真っ直ぐ伸びた茎に薄紫色のラッパ状の花がつくのがスパニッシュです。こちらも美しい花ですが、イングリッシュに比べて全体的に大ぶりでいかにも生命力が強そう。
最近は民家のみならず、公園やロンドン市内の森でもみかけるようになったスパニッシュ・ブルーベル。幸いアッシュリッジ・エステートの森で見かけたことはありませんが、ネイティブのブルーベルにとって変わられることがないよう注意が必要です。