神殿は住宅街にあるため、少々わかりにくいですが、ところどころに掲げられている「TARXIEN TEMPLES」の看板を目印に進みましょう。

タルシーン神殿の入口は、小さな石造りの四角い建物です。

入口を入って右手にあるのが、最も新しい第3神殿。

ここで目を引くのが、スカートをはいた高さ2.5メートルの太った女神の下半身像。これは「豊穣の女神」を表したものとされ、上半身が欠けた状態で発見されました。

マルタに残る巨石神殿からは、ほかにも大小の女神像が発掘されており、母なる女神が人々の信仰を集めていたことがうかがえます。

その近くにある石板には、よく見ると2頭の雄牛が向かい合うレリーフが。

マルタの巨石神殿からは、動物をかたどった像も多数出土しているほか、動物の骨も見つかっています。このことから、動物を生贄として捧げることで、豊穣を願う習慣があったのではないかと考えられています。

第3神殿からさらに奥に進み、中央にあるのが第2神殿。ほかの神殿とは異なり、左右対称の半円が3つに重なり合う構造をしています。

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