大聖堂内部に足を踏み入れると、黄金色の装飾や聖人の絵などで彩られた荘厳な空間が広がります。

主祭壇に安置されているのは、キリストではなく聖イシュトバーンの像。ハンガリーの人々にとって、聖イシュトバーンがいかに特別な存在であるかがうかがえます。

大聖堂内部で見逃してはならないのが、聖なる右手。

文字通り聖イシュトヴァーンの右手のミイラで、遺体から失われていた右手がトランシルヴァニアで発見され、各地を転々としてから、1771年に女帝マリア・テレジアによってブダに戻されました。

聖なる右手は聖遺物箱に保管されていて、誰でも見学することができます。

聖イシュトヴァーン大聖堂のお楽しみは、内部だけにとどまりません。エレベーターまたは364段の階段でドームにのぼると、360度のブダペスト市街のパノラマを堪能することができるのです。

「世界で最も美しい国会議事堂」ともいわれる国会議事堂や王宮など、ブダペストの主要なランドマークが眼下に。高いところから眺める「ドナウの真珠」はまた格別です。

その歴史は比較的新しいながら、脈々と受け継がれてきたハンガリー人の魂が感じられる聖イシュトバーン大聖堂。

ここにやってきたら、ブダペストの素晴らしい眺めを楽しみつつ、ハンガリーのユニークな歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

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