昔は豚の脂のみで揚げていましたが、現在は植物油とラードを使用しているお店が多いとか。

日本人からすると「たかがフライドポテト」と思ってしまうところかもしれませんが、ベルギーでは立派な食文化の一部。できるだけおいしいフリッツを生み出すための工夫は欠かせません。

なんと、フリッツを文化遺産として世界遺産に登録しようという運動もあるのだとか。ベルギー人のフリッツに対する愛情は筋金入りです。

ベルギーを訪れるなら、一度は食べてみたい本場のフリッツ。

首都ブリュッセルにもいくつかの有名店がありますが、観光の合間に立ち寄りやすい中心部にあるお店が「フリットランド」です。

地元の若者にも人気の有名店で、グラン・プラスからも徒歩2分という好立地。

フリッツ専門店にはテイクアウトのみのお店も多いですが、フリットランドは店内で座って食べることができるうえ、開放的なテラス席もあります。

箱からこぼれるほど大量に盛られたフリッツは3ユーロ。ソースは別売りで0.8ユーロです。小食の女性なら、これだけでもきっとお腹いっぱいになるはず。

ベルギーのフリッツ文化で特徴的なのが、マヨネーズと一緒に食べること。日本では、たいてい塩のみか、あるいはケチャップを使用しますが、ベルギーではフリッツのお供には圧倒的にマヨネーズベースのソースが人気です。

フリッツ専門店では、20種類ほどのソースが用意されていて、その大半がマヨネーズを使ったもの。せっかくなら、ベルギー流にマヨネーズベースのソースでフリッツを食してみては。

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