学校法人「森友学園」籠池泰典前理事長(65)と妻・諄子氏(61)の長男・佳茂氏(36)がこれまでの発言から一転、「安倍晋三総理に謝罪したい」と発言していることが話題となっている。そしてさらに、大転換ともいえるこの言動を大手メディアが一切黙殺している事実にweb上のネット世論が騒然としている。

同氏がこれまで両親とともに政権批判を繰り返していたのはご存知の通り。彼はTwitterでも「二人(※拘留が続く両親)は元来権力に敵対してきたのではない。寧ろ逆だ。二人は国を信じ応援してきた。その二人が国家に弾圧され続けている。此だけでも他の事件とは違う」(2月21日)などと発言し、その声をリベラルメディアは政権批判のため利用してきた。

そんな佳茂氏が『月刊Hanada』(飛鳥新社 2018年9月号)で評論家・小川榮太郎氏と対談し、世間を騒がせ、安倍政権にまで迷惑をかけたことを謝罪。籠池家が批判のメディアスクラム渦中でパニックとなり、”判断ミス”を犯して、反保守・反政権の色を強めていった経緯を説明している。

同誌では、佳茂氏が不透明な国有地売却問題がマスコミで話題となっていく中で、真摯に取り組んできた幼稚園の保守教育まで袋叩きにあったこと、また関わりのあった保守論客や団体までが籠池一家を一斉に見放し、”後ろ足で砂をかけるように”離れていったことなども告白。直接には学園を知らない安倍首相が、泰典氏を「非常にしつこい」「教育者としていかがなものか」と評さざるをえなかった事情、また結果的にそれが籠池氏を追い込み、メディアを巻き込んで迷走していく様が描かれていて、騒動裏面史としても興味深い。

だが、籠池一家はなぜ、教育の志を捨ててまで、反政権側に与する”判断ミス”を犯したのか。そこには一家を籠絡した、ある男の策謀と”悪魔の囁き”があった。

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