スーパーボランティア・尾畠春夫さん(78)のヘルメットに輝く熊本城と「旭日旗」に多くに日本人が胸を熱くしている。

尾畠さんは8月15日、山口県で行方不明になっていた2才の男児・藤本理稀(よしき)ちゃんを救出するために、現地を単身訪問。大分県からは軽ワゴンで、水食料・寝袋持参でのボランティア参加であった。そして、3日間発見されなかった男児を20分の間に救出。山口県警より感謝状を受けていた。

そんな尾畠さんのヘルメット正面には旭日旗のステッカーがあった。左側にはお城らしき造形、そのとなりに「熊本」の文字がかすかに読み取れる。「どんな人にも必ず朝は来る。太陽の光がさす」との座右の銘をかかげる尾畠さんゆえ、おそらくは各地の被災地域を回る中で「熊本復興」のために貼ったものだと思われる。

もちろん「旭日旗」にも特別な政治的意図はないだろう。だが、そんな尾畠さんの当たり前のように「旭日旗」を希望として掲げる意気に、視聴者の多くが胸をより熱くしたのではないだろうか。

ところが、そんな尾畠さんのヘルメットに、「一部のテレビ局が過剰に反応してモザイクをかけている」という噂がSNSメディア、掲示板上に拡散されている。

今年6月にはW杯ロシア大会の日本対セネガル戦で日本人サポーターが旭日旗を振ったことに韓国メディアが抗議。また同月には、JAL(日本航空)の機内食のフタが旭日旗に似てると韓国の大学教授がクレームを入れるという事件もあった。それゆえ、尾畠さんのヘルメットにさえ、旭日旗を過剰に嫌う人たちから意見が入ることは十分考えられた。

テレビ局がクレームを恐れて、事なかれ主義で忖度が行われたという可能性は高い。クレームがつけば、尾畠さんの素晴らしい偉業にもケチがつくことになるという懸念もあったのかもしれない。だが、旭日旗にモザイクをかけるということは、尾畠さんの復興への思いを踏みにじることでもある。

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