立憲民主党の菅直人元首相(71)がツイッターを通じ、原発再稼働に疑問の声を呈したものの、有権者から呆れ声を集めている。

事の発端となったのは、今月6日未明に起こった北海道地震。震源地に近い苫東厚真火力発電所が大きなダメージを受けたため、発電所は一時的に一時停止に陥り道内では全域が停電する事態に発展してしまっていた。道内には泊原子力発電所があるものの、2012年5月の定期点検以来停止のまま。北海道ではいまだ電力供給が不安定で、政府が計画停電をする可能性があることを発表していた。

有権者からは原発再稼働の声もチラホラ聞かれている中、菅元首相は10日に自身のツイッターを更新。「ドイツをはじめ多くの国が原発をやめる方向なのに、福島原発事故を経験した日本で原発再稼働すべきと言っている理由がわかりません」と苦言を呈し、「原子力ムラとそれに同調する安倍政権が目先の利益に目がくらんでいるとしか思えません」とあたかも政府が原発再稼働について意欲的な姿勢を見せたかのような文章を投稿。さらに「原発が必要な理由をきちんと論証してください。参院選で勝負をつけましょう」と呼びかけていた。

さらにその後、菅元首相は「北海道の地震では近隣の原発が稼働していなかったので事故にはなりませんでした」と投稿。「それなのに地震の時に泊原発が稼働していたら停電が起きなかったと主張する人の気持ちはわかりません。地震はどこで発生するかわからないのです」と原発の危険性をつづっていた。

しかし、この投稿にユーザーからは、「参院選で勝負をつけましょうって、ギャグで言っているのか?」「あなたが原発について何かを語る資格は全くありませんよ」「原発はとても危うい物だと皆が認識してます。ただ福島の事故をメルトダウンまでにした張本人があれこれと言う事はないと思います」といった声が集まっている。

東日本大震災の際に首相として満足な対応ができなかったと評価されている菅元首相なだけに有権者からのツッコミは避けられないようだった。