・世界遺産ゴブスタン
世界遺産にも登録されているゴブスタン国立保護区は、バクー近郊にある古代遺跡。荒涼とした岩山が広がる地区に、5000~20000年前に描かれた人物や動物の岩絵が6000以上も残っており、当時の人々の暮らしぶりを今に伝えています。
ゴロゴロと巨石が転がる異世界のような風景と、歴史ロマンあふれる岩絵のコラボレーションは格別。単純で素朴な岩絵の数々からは、古代人の躍動感と生命力が伝わってきます。
・古都シェキ
「アゼルバイジャンで最も美しい町」といわれるのが、首都バクーから北西300キロに位置する古都シェキ。その歴史は紀元前にさかのぼるといい、一時はシルクロードの中継地として繁栄していました。
そんなシェキの名物が、今も宿泊施設として営業しているキャラバンサライ(隊商宿)。石造りの建物に囲まれた中庭はムードたっぷりで、シルクロード商人たちが投宿していた当時の光景が目に浮かんでくるかのようです。
シェキのもうひとつの見どころが、かつてこの地を治めていたハーン(君主)の宮殿。権力者の宮殿としてはこぢんまりとしていますが、色とりどりのヴェネツィアングラスや木工細工の窓、花鳥を描いたフレスコ画で彩られた内部は目を見張るほどの美しさです。
旅先としては決してメジャーとはいえないものの、だからこそ新鮮な出会いや発見が盛りだくさんのアゼルバイジャン。ちょっとマイナーなこの国の魅力を、その目で見つけてみませんか。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア