■安田氏報道をめぐる、メディアとネット世論の大きな乖離

話題のジャーナリスト・安田純平氏の報道にも日々白々しさを通り越し、怒りを覚えて仕方ありません。

日本国政府から再三に渡って渡航自粛要請を受けたにも関わらず「チキン国家」と侮辱し、唾を掛けるようにシリアに渡った後、武装勢力によって3年以上囚われの身となり、突然に解放された安田氏。その安田氏を何故かテレビ朝日では「英雄」であると、当初から擁護する構えを見せていました。

日本政府は武装ゲリラからの身代金要求には応じない事を明らかにしており、今回の安田氏解放に向けて、カタール政府が日本国政府に代わって身代金を支払ったという事のようです。

ところが拘束したとされるアルカイダ系テロ集団【ヌスラ戦線】が犯行を否定する声明を出した事、過去にも数度の拘束を受けている事から「自作自演説」「プロ人質説」が浮上し、ネットを中心に広まったのです。すると、この時期を境に安田氏を批判する記事が掲載された保守系サイトが、軒並みサーバーダウンする怪奇現象が起こり始めます。

そもそもこの安田純平氏とは誰なんでしょう? 本名は山本純平との事ですが、韓国のパスポートで渡航し、自身も「韓国人です」と言ってます。後の記者会見ではグダグダと説明していましたが、聞けば聞くほどに白々しさを感じるものでした。普通の日本人夫婦で奥さんから「パク・ホットク」なんてあだ名で呼ばれますか?出回ったパスポートのコピーも名字の部分は隠され、写真の部分には透かし(コピーすると写真のところに桜の透かし模様が出ます)が見られません。

更には安田氏によると「ひどい環境」に置かれ、拷問に等しい扱いを受けたとのことでした。ところが帰国する際に見せた行動は健康そのもの。しばき隊のお出迎えまであったのですから、私たちが「???」となっても何ら不思議な事ではありません。そんな疑問は憶測を呼び、やがて前述の「自作自演」「自己責任」とネット上で批判される事になったわけです。

そんな世間一般の素朴な疑問や、隠された真実を追及し、私たちの「知る権利」を担保するのが本来の民主主義におけるメディアの役割です。連日ネットで安田氏が叩かれている事を受けてか、やっと記者会見が開かれました。当日の会見のグダグダ感を見るに付け、メディアの役割放棄と左翼勢力による支配、民主主義とはおよそかけ離れた現実を改めて感じた次第です。

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