こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。

昨今、韓国の人気アイドルグループ「防弾少年団」(BTS)が原爆のTシャツを着たことが引き金となり、日本で非難が殺到しています。しかし、当事者のメンバーのジミン氏(23)は、ファンに対して以外の公式な謝罪を一切していません。代わりに原爆Tシャツをデザインした担当のデザイナーを前に晒して謝罪させる、いわゆる「トカゲの尻尾切り」のような卑怯な手口に、私は「韓国が急遽に中国化」していることを痛感している毎日です。

今回は、昨今の韓国が中国共産党とそっくりだという現象をいくつかピックアップしてみます。

【その1 「詭弁」と「トカゲの尻尾切り」の責任回避】

ネット上では、当事者のメンバーのジミン氏を擁護する、韓国人の学者・誠信女子大学の徐敬徳教授が、既にSNSで「あれは韓国の光復節だ。原爆を賛美する意図はない。過大解釈をやめよう」、「日本のマスメディアが防弾少年団(BTS)を貶す理由は荒唐無稽だ」と述べています。

Tシャツは原爆ではなくあくまで”光復節”へのオマージュであるとの主張です。一連の騒動を不快に思った方からすれば、詭弁以外の何物でもないでしょう。この学者以外にも、韓国のネット上で賛同の声が聞かれるばかりです。

しかし、防弾少年団(BTS)のリーダー、キム・ナムジュン氏がPVで原爆ブルゾンを着用したことが発覚しました。

これは光復節の内容と関係なく、原爆だけの写真をプリントしたブルゾンです。つまり原爆を肯定する意味そのものです。

中国共産党がチベットの焼身自殺の現象を取り上げ、「邪教だ」とチベットの宗教弾圧を正当化したり、ウィグル自治区の民族浄化を進行しているのに、「あれはムスリム過激派のテロ対策だ」と、悪いことをやった時に徹底的に粉飾し、誤魔化すやり方と瓜二つです。

また、中国では数年前の新幹線脱線事故や、メラミン混入の毒粉ミルク事件、昨年の幼稚園での集団わいせつ行為の事件、今年の偽ワクチンによる多数の幼児の死亡事故がありました。どれも中国共産党の役人が関与し、政府の監督責任が問われていますが、毎回、機関メディアが「加害者」という一番下っ端の従業員を晒して、「全部私がやった」とテレビや機関紙で公式謝罪をさせています。これは原爆Tシャツのデザイナーと同じ「トカゲの尻尾切り」の手口です。

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