「小便小僧」は、「ブリュッセルといえばこれ」というブリュッセルを代表する観光スポットのひとつ。
世界にその名をとどろかせる知名度とは裏腹に、予想外の小ささなどから「世界三大がっかりスポット」ともいわれています。
その歴史は古く、遅くとも15世紀にはこのような像があったとされ、現在のものは1619年に彫刻ジェローム・デュケノワによって作られたもの。ただし、現在は盗難防止のため噴水にはレプリカが設置されています。
さまざまな衣装を身に着けることでも知られ、「世界一の衣装持ち」ともいわれるほど。
ルイ15世の兵士が酔っ払って小便小僧を盗み出したとき、王は謝罪の印として、小便小僧に豪華な金の刺繍が入った宮廷服を贈ります。
それから世界各国からユニークな衣装が贈られるようになり、今ではその数およそ1000点。2017年には、小便小僧の噴水の近くに「小便小僧の衣装博物館」もオープンしました。
こうして、話題には事欠かない小便小僧に対し、あまり注目されることなくひっそりとたたずんでいるのが「小便少女」。
以前人気を博していた人気バラエティ番組「トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~」の第1回の放送では、「小便少女もいる」というトリビアが披露され、98へぇという好記録をマークしました。
とはいえ、小便少女の存在すら知らないという人もまだまだ多く、その扱いや人気ぶりにはかなりの差があります。
小便少女があるのは、大広場グラン・プラスを挟んで小便小僧の反対側。
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