こってりしたビーフシチューとさっぱりしたフォー。両者のコンビネーションがなかなかイメージできませんでしたが、一口スープを飲んでみると「なるほど!」というお味。

ビーフシチューとはいっても、香草がきいたさらりとしたスープなので、牛肉の濃厚なダシが出ていながらも、後味はさっぱりとしているのです。まさに「洋風ベトナム料理」といったところ。

主な具材は、じっくり煮込んだ牛肉とニンジン。最後に生の玉ネギと青ネギがトッピングされています。具材の種類は多くはありませんが、大きめにカットされた牛肉やニンジンがごろごろ入っているので、意外とボリュームたっぷり。

ビーフシチューフォーは、一杯6万9000ドン(約330円)と、庶民的なお店にしてはやや高めの価格設定ですが、柔らかく煮込まれたお肉がたっぷり入っているので、満足感があります。

フォーを食べてもさらにお腹に余裕がある人は、バゲットを注文して、スープに浸して食べるのもおすすめ。フランス植民地時代にフランスパンが普及したベトナムでは、バゲットが日々の食生活に欠かせないものとなっています。

いくら香草やタレなどでアレンジがきくといっても、何度も透明なスープのさっぱりしたフォーを食べていると飽きてくるという人も多いはず。そんなときに、スープがよく絡み、より食べごたえのあるビーフシチューフォーは、食の気分転換にぴったりです。

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