同じ24時間のデータを見ると、米ドルと日本円を除く70以上の法定通貨を合わせたビットコイン取引高は4万3934BTCで、全体に占める割合はたったの6.05%だった。

日本円と米ドルに続いて取引が多かったのはユーロで、全体に占める比率は1.71%だった。その次は僅差で韓国ウォン(1.56%)が続いた。

第5位はトルコ・リラ(0.8%)で、英ポンド(0.77%)がそれに続いた。

トルコ・リラによる取引が多かった理由の1つは、同国のインフレにある。ブルームバーグによれば、昨年、米ドルに対するリラの相場は28%も下落した。ベネズエラのようにインフレに悩む国々の市場で仮想通貨が広まりつつあるのとほぼ同じ理由で、トルコの人々も仮想通貨を使うようになっているのかも知れない。

つまり、仮想通貨と法定通貨をつなぐゲートウェイ通貨という意味で、日本円と米ドルの優勢は現時点では揺らがないと言っていいだろう。

(記事提供:LongHash)
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