日本三名園として名高い偕楽園(茨城県水戸市)、兼六園(石川県金沢市)、後楽園(岡山県岡山市)。
1904年(明治37年)には日本三名園という言葉が使われ、外国人にも紹介された美しい庭園風景は、江戸時代から現在まで多くの人々を楽しませてきました。
今回は、3つの名園の中から、茨城県水戸市にある偕楽園をご紹介しましょう。
偕楽園は水戸藩第9代藩主である徳川斉昭によって、1842年(天保13年)に造られました。
偕楽園には約3000本の梅が植えられていて、梅の開花時にあわせて「水戸の梅まつり」が開催されます。
今年で123回目を迎える2019年(平成31年)の水戸の梅まつりは、2月16日から3月31日まで。
日本三名園として名高い偕楽園の見どころは梅だけではありません。
偕楽園の表門には孟宗竹(もうそうちく)の林が広がっており、まっすぐ伸びる竹林からは、孟宗竹のもつ力強さを感じることができます。
偕楽園の庭園には、非常に広大なエリアに梅林が広がっています。
水戸の六名木に選ばれた6つの梅である「白難波(しろなにわ)」「虎の尾(とらのお)」「柳川枝垂(やながわしだれ)」「烈公梅(れっこうばい)」「江南所無(こうなんしょむ)」「月影(つきかげ)」が植えられており、満開のタイミングになると非常に美しい景色を楽しむ事ができます。
偕楽園の庭園の中には好文亭という建物があります。
こちらの好文亭は、偕楽園を造った徳川斉昭自らが設計した建物で、数奇屋造り(茶室の様式を取り入れた住宅造り)が採用されています。
好文亭には美しいふすま絵を備えた部屋がいくつもあります。
紅葉の間、萩の間、桜の間、梅の間などがあり、どの部屋も美しい情景が描かれています。
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