米国財務省が11日、ロシアとベネズエラの国営企業が共同所有するEvryoFinance Mosnarbak銀行を、ベネズエラ政府が発行する仮想通貨ペトロへの融資を行う主要国際金融機関であるとして経済制裁の対象に入れたことを明らかにした。

ペトロはベネズエラ政府が発行する仮想通貨で同国の豊富な石油と鉱物の埋蔵量に裏付けされるとしており、アメリカからの経済制裁を回避する手段になっていると見られている。2017年12月にペトロが発行された後、米ホワイトハウスはアメリカ人またはアメリカ国内におけるペトロの取引、資金提供およびその他の取引を禁止すると発令した。

米財務省はEvryoFinance Mosnarbak銀行がペトロへ出資するための随一の国際金融機関として機能していたとしており、ペトロへの投資家はEvryoFinance Mosnarbak銀行におけるベネズエラ政府の口座に送金してペトロを購入したと見ている。