株式市場など他の金融資産と比較して、仮想通貨の価格のボラティリティは極めて高いが、ボラティリティの低下は、ASICマシンの価値低下につながりかねず、すでにASICマシンに多額の投資を行うマイナーが、仕様変更を否決する可能性があるとしている。

今回の考察で、ASICマシンの現在価値との長期的な仮想通貨市況の相関性を否定。現実のマイナーのインセンティブ構造はさらに複雑であり、未解明の点が多いと前置きしつつ、以下のように結論付けている。

仮想通貨の価格が上昇傾向にあるからマイナーの参入が進むという洞察は誤りであり、長期的なトレンドとASICの現在価値は無関係である。

一方で、ASICの現在価値は、直観に反し、仮想通貨価格のボラティリティに関して増加である。

これは、仮想通貨価格が下落したときにはASICを停止させれば変動費用を支払う必要はないため、マイナーはボラティリティが上がり、仮想通貨価格が高まって高いマイニング報酬が得られる状況が増えることを望むためである。

(記事提供:コインポスト)
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